最近、猫が餌を食べずに吐く…。大丈夫?
猫が餌を食べなくなると不安ですよね。さらに、吐いてしまうと余計に心配になると思います。
結論から言うと、ご飯を食べずに吐いてばかりいる時は病気の可能性が高いのですぐに病院に連れて行ってあげてください。
詳しい病気や症状は下記に書いているのであてはまるものがないか読んでみてください。
猫が餌を食べずに吐く理由
猫の消化器官の構造上、吐きやすい動物となっているため吐くこと自体は問題ないといえます。
ご飯はしっかりと食べるけど吐くという場合には、早食いや毛玉を飲み込んで吐き出している可能性が高いため心配いりません。
しかし、猫が餌を食べずに吐くときには病気が隠れていることが多いです。
ではどのような病気の可能性があるのか、症状と併せてまとめたので参考にしてください。
誤飲
病気ではないですが、ビニールや紐・中毒を起こす食べ物を誤飲してしまった時も嘔吐します。
誤飲していることが確実にわかっている場合は、なるべく早く病院を受診してください。早く受診することでできる処置が変わってきます。
誤飲の症状についてこちらにまとめているのでよかったら参考にしてください。
感染症
猫エイズや、猫汎血球減少症などの感染症でも嘔吐することがありますが、嘔吐以外にも発熱や下痢などの症状がみられます。
これらの感染症はワクチン接種によって予防できるので、定期的にワクチンを接種するようにしておきましょう。
ワクチンがない感染症の猫伝染性腹膜炎(FIP)、フィラリア症でも嘔吐することがあります。
猫伝染性腹膜炎(FIP)
ウイルスの感染が原因で起きる病気で、発症率・致死率ともに高い感染症です。
嘔吐・下痢・食欲不振・発熱の症状に加えて、滲出型(ウェット)のタイプでは体に水が溜まり呼吸困難を起こすこともあります。
非滲出型(ドライ)のタイプでは、中枢神経に炎症がおきるためけいれんや麻痺を起こすことがあります。
フィラリア症
寄生虫が寄生しておこる病気で、フィラリア症にかかった猫や犬の血を吸った蚊に刺されることで感染します。
嘔吐以外にも、せきや息切れの症状がみられます。
消化器疾患
嘔吐を引き起こす消化器疾患を症状を併せていくつか紹介します。
炎症性腸疾患(IBD)
腸に炎症が起こる病気で難治性のため完治するのは難しいと言われています。
嘔吐・食欲不振に加えて、下痢・血便がみられ良くなったり悪くなったりを繰り返すことが特徴です。
肝リピドーシス(脂肪肝)
肝臓に脂肪が蓄積して肝機能障害を起こす病気です。食欲不振や嘔吐、下痢がみられますが重症化すると黄疸やけいれんを起こすこともあります。そうなる前に病院に連れていきましょう。
特に、肥満猫が食事を摂らなくなった時に起こりやすいので、何日も様子をみるのではなく1日食事を摂らないことがあれば病院に連れていきましょう。
泌尿器疾患
慢性腎臓病
高齢猫に多い病気です。加齢や他の疾患の影響で腎臓の機能が低下しておこる病気です。
食欲不振や嘔吐だけでなく、多量の飲水・尿量の増加がみられます。食事量だけでなく飲水量や、排泄量もしっかりと観察しておきたいですね。
悪性腫瘍(ガン)
猫も、人間同様に加齢に伴いガンの発症率が高くなります。
ガンができる部位によって症状が違いますが、腸にガンができた場合や症状が進行してきた場合には嘔吐や食欲不振がみられます。
対処
ご飯を食べずに吐いてばかりいる場合はすぐに病院に連れて行ってあげましょう。
病院に行ったときには、正確に症状を伝えられるように下記の状態を観察しておくといいですね。
・どのような嘔吐物だったか(写真を撮っておくことをおすすめします。)
・嘔吐の頻度や、嘔吐するタイミング
・食欲(餌だけじゃなく水分摂取状況も)
・排泄状況(尿や便の状態)