うちの猫がビニール袋を食べてしまった…!!今すぐに病院に行くべき?!
ビニール袋が大好きな猫は多いと思います。それらで遊ぶのはもちろんですが、中には食べてしまう猫もいます。
我が家の猫も、ビニール袋が大好きで飼い主がちょっと目を離した隙にムシャムシャと噛んだり食べたりします。
実際の経験をもとに、猫がビニール袋を誤飲してしまったときの対処についてまとめたので参考にしてください。
誤飲直後に気づいた場合
まずは口腔内に、誤飲したものが残っていないか確認してください。残っている場合は、できる限り取り出します。
少し時間が経つと飲み込んだものを自然と吐き出すケースや便と一緒に出てくることもありますが、誤飲を見つけた場合は病院に連れていくのが安心ですね。誤飲直後だと、吐き出させるための注射や点滴治療を受けることができます。
時間が経ってから誤飲に気づいた場合
ある日、クローゼットを開けるとクリーニング後のスーツの袋がちぎれてなくなっている…。
という事件が我が家でありました。どうやって忍び込んで食べたのかは不明ですが、考えられる犯人は我が家の猫しかいませんでした。
いつ誤飲したかは不明したが、念のため病院に連れて行きました。その結果、様子観察で大丈夫とのことでした。その理由は、食欲・便通共に良好だったためです。
ビニール袋が胃内に残っているかどうかの確認は、内視鏡をしないと分かりませんが内視鏡検査は全身麻酔で行うため猫の負担が大きいです。念のために受けることも可能ですが、リスクと現在の元気な状況を考慮し我が家は様子観察に至りました。
要注意な症状
ビニール袋の誤飲で怖いのは、胃の中で溜まって胃炎を起こしたり腸で詰まって腸閉塞になったりすることです。下記の症状がみられる場合は、腸閉塞などを起こしている可能性が高いのですぐに病院へ行きましょう。
・食欲がない
・嘔吐(頻回に吐く、吐きたそうにする)
・元気がない、ぐったりとしている
・呼吸が苦しそう
飼い主さんから見て、いつもと違うと思うことがあればすぐに受診することをおすすめします。
治療方法
催吐処置
誤飲したものを吐き出させるために、注射や点滴を行います。
こちらは誤飲直後(2-3時間ほど)の適応となるので、誤飲を発見したら早めに受診することをおすすめします。
ただ、状況によっては上記の時間が経っていても処置が可能な場合もあるので獣医師と相談してください。
処置後は状態によって、点滴・入院となることが多いです。
内視鏡
全身麻酔を使用して内視鏡で異物を取り出します。確実に誤飲した場合に適応となりますが、症状がない場合には様子観察になることもあります。
開腹手術と比較すると猫の負担は少ないため、状態が良ければその日に退院することも可能です。
ただ、動物病院によっては内視鏡を取り扱っていないところもあるので事前に調べておくことをおすすめします。
開腹
内視鏡で取り出せない場合や、症状から腸閉塞が疑われる場合に適応となります。
そして腸に壊死している部分があると、その部分を切除することになってしまいます。
開腹手術は猫に負担が大きいため、入院治療が必要です。
開腹手術となると、10万円以上の費用がかかるケースが多く飼い主の中には治療費が払えないといった理由で受診を躊躇する方もいるそうです。きちんと飼い主としての責任を持った行動をするためにも、万が一の事態に備えておくことは大切ですね。
誤飲を防ぐために
一番大切なのが、誤飲しない環境づくりです。
買い物袋などはすぐにしまうようにしたり、食べる危険があるものは猫が開けられないところにしまいましょう。
猫は犬と違って、行動範囲が広く棚や冷蔵庫の上にも登るのでそういった場所にも誤飲するようなものを置かないようにしましょう。
また、誤飲する原因として、ビニールが好きなだけでなくストレスが溜まっている可能性もあります。
放置しすぎていたり逆にかまいすぎたりしていないかなどの飼育環境も見直してみましょう。